住友一族金利パドルのウラ話

3年固定0.6%!

住宅ローン新規借人希望者にとっては、この「あり得ない」金利は天の恵みとして人気を集めていますが、銀行にとっては収支トントン、下手をすれば赤字覚悟のサービス金利です。

そもそもここまで金利が下がったのは、「三井住友信託銀行」と「三井住友銀行」のダンピング合戦に、残るメガバンク2行が参戦して拡大した大バトルによるものでした。

ちょっとその経緯を見てみましょう。

昨年末、低金利を売り物にしていた「三井住友信託銀行」に対抗するため、「三井住友銀行」は3年固定0.75%を仕掛けたのが発端です。

今後は「三井住友信託銀行」が0.65%に引き下げたところ、6月に入り「三井住友銀行」がO.6%に再引き下げを行った、という流れです


どや、参ったか!というところでしょうか?


ところで、なぜ同じ「三井住友」の冠をつけた2つの銀行が、ここまで意地を張り合うのでしょうか?

不思議に感じませんか?

この理由についてお話しましょう。

実は、三井住友と他メガバンクでは、明らかに異なる点があります。


大きな銀行グループは「持株会社」を上場させ、その傘下に銀行、信託銀行、証券、カード会社などが並ぶピラミッド構造になっています。

◇三菱UFJフィナンシャルグループ(MUFG)
メガバンク ⇒ 三菱東京UFJ銀行
信託銀行 ⇒ 三菱UFJ信託銀行

◇みずほフィナンシャルグループ(MHFG)
メガバンク ⇒ みずほ銀行
信託銀行 ⇒ みずほ信託銀行

◇三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)
メガバンク ⇒ 三井住友銀行
信託銀行 ⇒ なし


これを見てお分かりの通り「三井住友信託銀行」は、三井住友フィナンシャルグループに属していない、いわばハグレ者なのです。

同じ看板を背負っている以上、もちろんルーツは同じですが、身内のごたごたがあって、信託銀行だけが絶縁状態になっています。

これは相当根深い問題なので、当面、和解は難しいと言われています。

SMFGは信託銀行抜きでここまでの収益を上げているのですから、仮に「三井住友信託銀行」が復縁したら、 恐らく最強の金融グループになることは確実ですが、上手く行かないものですね。

さて、この住友一族の近親憎悪チキンレース、今後はどうなるのでしょうか?

まさかこれ以上、金利が下がることはないと思いますが、業界関係者は固唾を呑んで注視しています

サブコンテンツ

このページの先頭へ